低身長症① 低身長とは?!

低身長症① 低身長とは?!

【低身長とは】

平均または標準偏差の2倍以上身長が低い状態を指します。身長SDが-2SD以下の子は、100人に2~3人くらいの割合でいるといわれています。また、1年間の成長速度が5cm未満など、身長自体が低い場合に加え、成長の速度が著しく遅い状態(身長の伸び率の低下)も含まれます。低身長や成長率の低下は、特定の原因により起こるものとそうでないものがあり、特定の原因により起こる低身長の中には、治療が可能なものもあります。

診断につながるタイミングとしては、1歳半健診や3歳児健診、学校の健診で体重増加不良や低身長を指摘されることがきっかけとなります。(次女は、1歳半健診で低身長を疑われ、3歳児健診で病院受診を勧められました。)

身長は、主に遺伝や体質の影響をかなり受けるのですが、成長ホルモンの不足や、低出生体重児でその後あまり身長が伸びない場合などのケースもあります。
染色体異常や骨の病気、内分泌疾患(ホルモンの病気)が原因で低身長症となることは珍しく、検査の結果、病気とは考えにくい低身長と判断される場合が多いのです。

【病気ではない個性としての低身長症】

低身長の子どもの多くは、検査で異常が見つからないケースです。
これは病気ではなく、個性の一つと考えられます。
家族性低身長、体質性低身長(特発性低身長症)、思春期遅発などが、それにあたります。

・家族性低身長

検査で異常がなく、両親または片親が低身長の場合、家族性低身長の可能性があります。
身長は遺伝的要素が大きく、両親の身長と相関関係があります。
家族全員の体格が小さく、他の病気の疑いがない場合は、家族性低身長の可能性が高いです。

【病気によって引き起こされる低身長症】

低身長の原因は、遺伝や体質によるもの(家族性低身長、体質性低身長、思春期遅発)が大半なのですが、①成長ホルモンなどの内分泌疾患 ②染色体異常 ③骨の病気 ④低出生体重児でその後の成長が不十分な場合 ⑤臓器の異常 ⑥その他など、病気が原因となることもあります。
これらの病気は稀ですが、治療可能なものもあり、適切な治療で改善できる可能性があります。

①ホルモン異常(内分泌疾患)

脳下垂体の障害などで成長ホルモンが不足している場合や、甲状腺機能低下症による甲状腺ホルモンの不足が低身長の原因となります。
これらのホルモン不足には、ホルモン補充療法で改善が期待できます。

②ターナー症候群

女児に約2000人に1人の割合でみられる染色体異常です。
低身長のほか、卵巣機能低下による思春期発来の遅れ、心臓病や難聴などの合併症を伴う場合があります。 成長ホルモン療法や女性ホルモン療法を行います。

②プラダー・ウィリー症候群、ヌーナン症候群

プラダー・ウィリー症候群は15番染色体の変化による病気で、低身長、性腺発育不全、肥満、発達障害などの症状があります。
ヌーナン症候群は遺伝子変異が原因で、特徴的な外見、低身長、思春期遅発、心疾患などを特徴とします。

いずれも、低身長に対しては成長ホルモン療法を行います。

③軟骨異栄養症(軟骨無形成症、軟骨低形成症)

遺伝子の異常により骨や軟骨の成長に影響が出る病気です。
骨の成長が不均一で、手足が短くなるなどの症状が現れます。
成長ホルモン療法や骨延長術を行います。

④SGA(Small-for-Gestational Age)性低身長症

在胎週数に対して小さく生まれた場合、低身長が続くことがあります。
多くの場合3歳までに追いつきますが、追いつかない場合はSGA性低身長症と診断されます。
特定の条件を満たせば、成長ホルモン療法による治療が行われる可能性があります。 (次女はおそらくこれに当たります。)

⑤主要臓器の異常

心臓、消化器、肝臓、腎臓などの疾患は、栄養吸収を阻害し、低身長につながることがあります。
それぞれの疾患に対する治療を行うことで、身長の伸びも改善される可能性があります。
低身長の検査で、隠れていた臓器の病気が見つかることもあります。

⑥その他の要因

身長の伸びに関わる要因は、遺伝や体質、様々な病気によるもの他にも、栄養や睡眠、運動、心理状態(愛情やストレス)などの環境要因があります。また、身長はよく伸びる時期とそうでない時期があり、男の子では声変り(12歳前後)、女の子では月経が始まる(11歳前後)とその後の身長の伸びはわずかになります。そして、骨端線が閉じてしまう(男の子は16歳前後、女の子は15歳前後)と身長は伸びなくなります。そのため、できる限り女の子であれば初潮が遅い方がよいということになりますね。

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